天然にかわ接着剤「匠」とは…
古来より接着剤として使われ、最近ではコラーゲンの原材料として使われる膠(にかわ)を主原料とし、これに地元岩手県産木酢液、さらに米油等を加味してつくられた天然接着剤です。
天然にかわ接着剤「匠」が求められる背景
2003年の建築基準法改正においても、シックハウス、化学物質過敏症といった症状は、減るどころか、今なお増え続けていると言われており、石油系建材から放散される化学物質はアトピー、アレルギーの原因になるとも言われております。
そんな中、住宅、家具、建具に使われる接着剤は、石油系物質に依存しなければならず、その原因が大きいと言われております。
このような背景の下、消費者の間にて自然素材でつくられた接着剤を求める傾向が高まりつつあります。
こうした消費者の声に応えるために開発したものが、【天然にかわ接着剤「匠」】です。
「匠」の特長!
1.自然素材100%でつくられ、石油系化学物質を一切含んでおりません。
2.ホルムアルデヒド放散試験において、放散値「0(ゼロ)」の実績があり、安全性の高い製品です。
3.膠(にかわ)は、被着材表面の隙間(導管、仮導管)に接着剤が侵入硬化し、その投錨効果によって結合接着します。
このため、木部以外の接着には向いておりません。
「匠」の用途
1.新築住宅、リフォームにおける無垢フローリング、天井材、内装材の取り付け、家具、建具等
2.基本は、屋内における以下の箇所です。
(1)木部同士
(2)木部と石膏ボード
(3)木部とコルク
(4)木部とリノリウム
3.膠(にかわ)は、水に弱いため、常時水のかかる場所、屋外では使用しないでください。
4.膠(にかわ)は、投錨効果によって接着するため、目の詰まった木の接着には向いておりません。
「匠」の強度
「匠」の仕様
成分
膠(にかわ)、木酢液、ヒバ水、米油、木質セルロース
(全成分完全表示)
内容量
350gチューブ、1kg容器タイプ、3kg容器タイプ
乾燥硬化時間
約24時間
塗布面積
1kgで約10㎡(1㎡に約100g)
安全性
天然にかわ接着剤「匠」は、国土交通省建築指導課による「告示対象外製品」に相当します。
※ホルムアルデヒド放散値「0(ゼロ)」の試験実績あり。
使用上の注意
1.匠は、膠(にかわ)を主成分とした接着剤であるため、外気温、室温によって固まる場合があります。
その際には、匠を湯煎(40~50℃のお湯に浸ける)し、水飴状にしてからご使用ください。
水飴状でないと、接着、強度が出ませんので、十分ご注意ください。
2.水飴状になりましたら、使い方は、一般的な接着剤と同じです。
3.湯煎後、温度が下がると、また硬化します。その際は、再度湯煎を行い、水飴状にしてご使用ください。
製造より約1年以内であれば、湯煎と硬化を繰り返すことが可能です。
ただし、自然素材でできているため、劣化が生じると水飴状にならず、接着強度が出なくなりますので、ご注意ください。
「匠」の使用例
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